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<インタビュー>2次元と3次元を行き来する学芸大青春、努力と成長の1年間が結晶化した1stアルバムを語る



インタビュー

 リアルに存在しながらも2次元の姿で活動するダンス&ボーカルグループ、学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)が1stアルバム『HERE WE ARE !』をリリースする。様々なフィールドから招かれたクリエイター陣が楽曲提供を行い、レコーディング時には自らディレクションも行った本作は、個性豊かなジュネスのメンバーが秘める、未研磨の原石のようなポテンシャルの数々が引き出された1枚。メンバーいわく「ジュネスの活動の第1歩」に相応しい1stフルアルバムとなっている。

 2019年秋から正式に活動開始した彼ら。それぞれがジュネスのメンバーとして抱く夢、アルバムの制作過程における学びや成長、そして11月28日に控える1stライブへの意気込みなど、画面越しの5人に話を訊いた。

個性もバックグラウンドも様々な5人組

――Billboard JAPANでは初めてのインタビューになります。まず学芸大青春がどんなグループなのかを教えてください。グループ名がとても特徴的ですよね。

南優輝:僕ら、実は活動開始前から一緒に寮生活をしていて、それが東急東横線の学芸大学駅前の近くなんです。なので、学芸大駅を拠点に青春している5人組ということで今のグループ名になりました。普段は2次元での活動をメインにしてるんですけど、将来は3次元での活動をしていくことも見据えていて、TwitterやYouTubeでは生身でのダンスやトークを動画にして公開してます。

――スカウトで集められて、オーディションを経て選ばれた5人組とのことですが、それぞれどんな動機があって参加したのでしょうか?

南優輝:僕はダンスが大好きで、昔からこういう活動をしたいなって気持ちはずっと抱いていたんですけど、なかなか踏み出せずにいたんです。そんな時にスカウトしていただいて、「夢を諦めたまま終わるのはイヤだな」とオーディションを受けることを決意しました。

――ダンス自体はどんなきっかけで始めたのでしょう?

南優輝:ダンス好きの友人の影響もあって、もともとYouTubeでダンス動画をよく見ていたんですけど、TAISUKEさんっていう世界一になったこともあるダンサーの方の動画を見た時に「めちゃくちゃカッコいいな!」「俺もやりたい」と思って、より本格的にダンスにのめり込みました。



南優輝


――星野さんはいかがでしょうか?

星野陽介:「芸能活動をすることで新しい自分に出会えるかもしれない」と思って、昔から色々とオーディションを受けてたんですけど、落ちまくっていて…。それで「もういいかな…」って諦めかけた時にオーディションの話をいただいて、今に至るって感じです。

――芸能活動を志した理由は何でしょう?

星野陽介:ずっと高い声がコンプレックスだったんですけど、同じような悩みを抱えてる人の背中を押せるような人になれたら素敵だなと思ったんです。

――なるほど。では、相沢さん。

相沢勇仁:自分は歌がすごく好きで、ずっと音楽とか芸能の活動をしたいなとは思っていて、高校を卒業したあとも歌の勉強をしながらダイニングバーで働いたりしてたんですけど、なかなかお仕事に繋げられる機会に恵まれなくて。そしたらある日、友達に誘われて六本木のバーに行ったら、そこで知り合った方にこのプロジェクトの話を聞いたんです。もともと新しいことを始めるのも好きだったので、自分のやりたいことと一致してるなと思って、オーディションを受けさせてもらいました。

――どんな音楽を聴いて育ちましたか?

相沢勇仁:小さい頃によく耳にしていたのは福山雅治さんでした。母さんが大ファンなんですよ。なので、家の中でも車の中でもずっと流れていて。初めてお客さんとして行ったライブも、中学生の時に観に行った福山さんのライブでした。実はお母さんが若い頃にバンドをやっていて、お姉ちゃんも高校でバンドをやっていたんです。なので、中学時代にはロックバンドも好きになって、特にONE OK ROCKさんをよく聴いてました。それで高校に進学した時にバンドを始めたんですけど、それからは洋楽も聴くようになったし、最近はこういうグループ活動をやってることもあって、K-POPも聴くようになりました。



相沢勇仁


――徐々に色々な音楽に興味が向いていったんですね。仲川さんは?

仲川蓮:広島に住んでいた頃にピアノを習っていたんですけど、その時の先生に紹介してもらってオーディションを受けることになりました。それまでも音楽はずっとやっていたので、この先も音楽を触れ合っていけるのは嬉しいなと思って。

――必ずしもピアニストなりたいというわけではなかったんですね。

仲川蓮:そうですね。吹奏楽部に入っていたこともあったり、色々な音楽と触れ合ってきたので、どんな形であれ音楽の仕事に携われるのはいいなと思いました。『学芸大青春 バクステアプリ』っていう僕らの活動のバックステージをストーリーとして楽しんでいただけるスマートフォンアプリがあるんですけど、その中でBGMを作曲させてもらったりもしてます。

――BGMもピアノで作曲するんですか?

仲川蓮:これ、ふざけてるって思われることもあるんですけど、寝てる時に夢で聴いたメロディーを朝起きて急いでボイスメモで録っておいて、あとで曲にしたりとかしてます。アルバムに収録されている僕のソロ曲「Maybe Maybe Not」では、後ろで鳴っているピアノのパートがあるんですけど、それも自分で“雨”をイメージして作りました。いつか僕が作った曲をジュネスとして歌いたいなと思ってます。

――それは素敵ですね。では、内田さんお願いします。

内田将綺:僕も陽介に少し似てるんですけど、高校を卒業したあと、歌をやりたいっていう理由だけで上京してきまして、レッスンとオーディションを受ける日々を繰り返してました。当時はフレンチのレストランで働いてたんですけど、そこがライブもできるようなお店だったので、そこで歌わせてもらったりもしつつ。

――そんな中、このプロジェクトに参加しようと思ったのは何故?

内田将綺:スカウトされたのが初めてだったんです。今までは自発的にオーディションに行っていて、受けて落ちての繰り返しだったので、今の事務所が自分を求めてくださってる気持ちに応えたいっていう思いがあって。

――スカウトされた時の心境ってどうでした?

内田将綺:当時は正直、オーディションで落ちることに慣れて始めていた自分も若干いて、そんな中でお誘いいただいたので衝撃だったというか、びっくりしました。最初は信じていいものかと疑ってしまって。なんか面白い儲け話を持ち掛けられたりやしないかと(笑)。それで一度、これは大人に相談しようと思って、レストランの先輩と社長と会長と僕の父親と祖父に相談しました。



内田将綺


星野陽介:めちゃくちゃ相談してるね(笑)。

――皆さん背中を押してくれたのですか?

内田将綺:そうですね。反対する人はいませんでした。まず高校卒業のタイミングで進学と就職の二つの選択肢があった中で、僕はどっちも選ばなかったんですけど、その時も家族や先生は背中を押してくれたので、自分は周りの人に恵まれてるなって思います。


1年間の活動が結果的にアルバムになった

――個性やバックグラウンドがそれぞれ違う皆さんですが、そんな5人が一つのグループとしてまとまり始めたなって感じる瞬間はどんな時でしたか?

内田将綺:技術的な面で言うと、曲をみんなで練習し始めた時って、やっぱり上手く合わせられなかったりしたんですけど、レッスンの回数や活動の経験を重ねていくごとに、その波長が合っていくのが感じられてきて、「あ、徐々にまとまってきたのかな」って実感がありました。

南優輝:それで言うと、5月にやった配信ライブの準備の時に一番感じました。例えば5人一緒に歌うところとか、今までのレコーディングでは「なんか感じてるリズムが違うな」って合わせるのに苦労してたんです。しかも、何が違うのか分からないっていう。でも、5月に向けての練習中は「前より合わせやすくなってる!」と思ったし、「ここは誰かがしゃくって歌ってるからズレてるんだ」って違和感の理由も分かるようになってきた。

内田将綺:それぞれのアプローチのやり方も分かってきたしね。

相沢勇仁:準備の時もそうだけど、俺はライブ当日のパフォーマンス中に一番感じたな。一つになれてるって感覚があった。練習の時から5人で一つのものを作るっていう意識は常に持っていたので、だからこそ本番は無意識でも一つになれてたなって、今振り返るとすごく思います。

南優輝:アドリブで目が合うとかね。

相沢勇仁:そうそう。すごく楽しかった。ファンの方々とも繋がってる感覚がちゃんとあったし。



仲川蓮


――その一体感が生まれてきた理由としては、やはり共同生活をずっと送ってきたということが大きいのでしょうか?

内田将綺:一番大きいと思います。

南優輝:朝から一緒だし、帰る家も同じなので、仕事中のオンの部分だけじゃなくて、オフの部分も共有してるわけで。そうなると、お互いの人間性も見えてくる。それが大きいと思います。

星野陽介:最初は正直、この共同生活が5人にとってプラスになるのか確信できてなかったんですよ。今だからやってきて良かったなって思える。

相沢勇仁:まじ? 俺は絶対プラスになると思ってたよ。

星野陽介:うおーい(笑)。

内田将綺:出ました(笑)。

相沢勇仁:それは冗談だけど(笑)。でも、純粋に楽しそうだなとは思ってた。



【ダンス】『JUNES』学芸大青春


――そして今回、満を持して1stアルバム『HERE WE ARE !』のリリースを迎えるわけですが、今の率直な心境を聞かせてください。

南優輝:いやーワクワクで待ちきれないです。これまでは配信だけで、CDのリリースは初めてなんですよ。ファンの方々からも「CDを出してほしい」って声をよくいただいていたので、やっと届けられるなっていう思いが強いです。

仲川蓮:ある意味、この1年間で応援してきてくれた皆さんへの恩返しになればいいなって思います。

内田将綺:同時に「これからもよろしくお願いします」っていう気持ちも詰まってるよね。

――制作過程はいかがでしたか? やはり初のアルバムだけに苦戦する場面もあったり?

南優輝:苦戦の嵐だったよね。

内田将綺:自分としてはアルバムを作るために頑張ってきたというより、この1年間の活動が結果的にアルバムになったっていう印象です。日々の生活の苦労がそのままアルバム作りの苦労だったというか。1stシングル「JUNES」の時から事件まみれでしたし。ねぇ星野さん!!(大声)

星野陽介:あの実は……レコーディング直前に風邪を引いて、喉を壊してしまって、普通の会話すらままならなくなってしまったんです…。生まれて初めてのレコーディングで、自分なりに頑張って準備してきたのに、歌えなくなってしまって…。なので急きょ、レコーディングのスケジュールも変えてもらったりして。

南優輝:5人が2日間に分かれてレコーディングする予定だったんです。それで1日目の予定だった陽介に代わって、2日目のはずだった蓮が1日目に録ることになって。



星野陽介


――仲川さんも初めてのレコーディングであるわけだし、突然の前倒しはさすがに慌てたのでは…?

仲川蓮:そうですね。本気でキレてましたね(笑)。

星野陽介:嘘だよ! 怒ってなかったよ! あと、楽曲を作っていただいたR・O・Nさんに直接ディレクションしていただいたんですけど、まだお会いしたことがなかったので、とてつもなく怖い鬼軍曹のような方だったらどうしようと思って…。「レコーディングという神聖な儀式に喉を壊してくるなんて何事じゃ」とビンタされる覚悟すらしてたんですけど、お会いしたらとっっっても優しい方で、当日は本当に気持ちよく歌うことができました。

――参加しているクリエイター陣が非常に多彩なアルバムとなっていますが、そういう音楽的な部分ではどんな手応えを感じていますか?

相沢勇仁:良い意味でジャンルがバラバラなので、俺らも自分のスタイルに捕らわれない歌い方ができたなって思います。

星野陽介:楽曲の幅広さが5人の歌声の個性を引き出してくれたので、そういう意味でも僕ら自身が成長させてもらったアルバムだなって思います。


2020年で最高の1日にしたい

――特にチャレンジングだったなと感じる曲があれば教えてください。

星野陽介:「JUST」ですかね。僕は1番のAメロを歌ってるんですけど、作ってくださったO-liveさんに「囁くように歌って」って言われたんですよ。自分の耳にだけ聴こえるぐらいの音量というか。それって今まで歌にしてこなかった声なので、「そんな歌い方があるんだ」「自分もこういう歌い方ができるんだ」っていう気づきがありました。

内田将綺:歌というものの幅広さを知ったよね。「あ、これも歌なんだ」っていう。特に「JUST」は歌の解釈をものすごく広げてくれました。

相沢勇仁:「Don’t leave me alone」もそんな感じだったよね。この曲もO-liveさんに作っていただいたんですけど、自分が用意していった歌い方とは全く違う方面からのディレクションだったので、すごく勉強になりました。

内田将綺:「Happy Ever After」は、個人的に一番成長したなって思う曲ですね。ジュネスの曲の中では特に洋楽のトレンドを取り入れた曲で、僕はフェイクを入れてるんですけど、5人で一緒に歌うというより、4人の歌に僕がフェイクを合わせるっていう今までになかった感覚で、今まで以上にメンバーの歌も聴き込みましたし、参考資料として海外の音楽もたくさん聴きました。

――どんなアーティストを参考にしたのですか?

内田将綺:フェイクの部分ではブルーノ・マーズとかマイケル・ボルトンとか、R&Bだったり70~80年代のポップ・ミュージックのアーティストを参考にしました。あと、5人での歌をイメージするためにワン・ダイレクションのライブver.を聴いたり。この曲に関してはレコーディングというより、5人でのステージングを意識して考えた楽曲でした。4人がメインで歌ってる中、後ろで一人で暴れるのってこんなに楽しいんだって思いましたね(笑)。



【MV】約束曲『Happy Ever After』学芸大青春


――では、なかなか難しいとは思いますが、アルバムの中で推し曲を選ぶとしたら?

南優輝:たぶんみんな同意してくれると思うんだけど、僕は「ノンフィクション」かな。この曲は本当に熱い曲で、リリックにこれまでの活動の経緯とか、逆にこれからの決意とか、僕たちの想いがすべて詰まってます。あと、後ろのトラックもめちゃくちゃカッコよくて、聴いてると踊りたくなる曲なんですよ。そこが個人的にポイントで、早くパフォーマンスしたいと思ってます。

星野陽介:僕は「星になれ」ですね。この曲は僕が4人に励ましてもらう曲なんですけど、ジュネスの曲の中でも新しいなって思う曲で、収録曲の中で一番「優しい」とか「あたたかい」みたいな空気があって、それは聴いてくれる人にも伝わるんじゃないかなって。僕からしたらこの4人の優しさが直に伝わると思ってます。

――様々なカラーを持ったアルバムに仕上がったわけですが、新たに挑戦してみたい音楽などもまだまだあるのではないでしょうか?

南優輝:僕はやっぱりダンスっぽい曲がやりたいですね。例えば最近のK-POPにあるような、サビに歌がない音サビの曲とか。そういうのもパフォーマンスできたら楽しいだろうなって思います。

相沢勇仁:自分は学生時代にバンドをやってたので、ゴリゴリにロックな曲も歌ってみたいです。こういうグループでそういう曲調をやるのって新鮮だと思うし。

仲川蓮:僕はさっきも言ったように、自分で作った曲をジュネスでやりたいです。

――すでに思い描いている曲調などはありますか?

内田将綺:あ、それ聞きたい。

仲川蓮:オペラですかね…。

他の4人:オペラ!?

内田将綺:ちょっと…それはレッスンが必要だね(笑)。

南優輝:僕はいつかは振り付けとかできるようになれたらいいな。

内田将綺:まだ1stアルバムが完成したばかりなので気持ちが早いとは思うんですけど、2ndアルバムはもっとイイものにしたいです。さっきも言ったように、1stアルバムはこの1年間の歩みが形になったものだと思ってるので、次はアルバムを作るために自分たちが活動していく。ジュネスとしてのクオリティはもちろん、個人のパワーももっと上げて、次のアルバムに向かっていけたらなって思いますね。



配信LIVE「WHO WE ARE !」のダイジェスト映像


――では最後に、11月28日に控える1stライブ【WHO WE ARE ! Return!!】に向けて、意気込みを聞かせてください。

南優輝:これをやるために活動してきたと言っても過言ではないので、めちゃくちゃ楽しみです。5月の配信ライブの時よりも持ち曲がかなり増えていて、5人でのパフォーマンスはもちろん、ソロ曲も初披露できるし、なんといっても生のお客さんに見ていただくっていうのがね。

内田将綺:そう! お客さんのリアクションを感じられるのが一番楽しみだよ。

星野陽介:念願の念願なので、とにかく楽しみに待っていてほしい。その一言に尽きます。

相沢勇仁:絶対に楽しませるので、ぜひ遊びに来てほしいの一言です。

仲川蓮:2020年で最高の1日にしたいと思ってるので、ぜひ見逃さないでいてほしいです。

Interview by Takuto Ueda

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