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<インタビュー>松尾太陽が決意を込めた、ソロデビューミニアルバム『うたうたい』を語る



インタビュー

 超特急のバックボーカルであるタカシが、本名の“松尾太陽”名義でミニアルバム『うたうたい』を9月2日にリリースする。“City Pops”をテーマに大塚愛や堂島孝平&浅田信一ら、豪華な布陣を迎えた今作には、リード曲「Sorrow」を書き下ろした新進気鋭マルチアーティストのVaundyや、3人組バンドShe Her Her Hersといった若手クリエイターたちも参加。様々な世代が織り成す“City Pops”を、松尾が超特急のボーカリストとして培った歌唱力で見事に歌い上げる。

Billboard JAPANでは、そんな松尾に初めてのソロ・インタビューを敢行。どんな思いを胸にソロデビューを決断したのか、“超特急タカシ”ではなく“松尾太陽”としてデビューすることになった経緯など、話を訊いた。

「少しでもみんなが楽しんでくれるツールが増えればな」
と考えた時に、ソロデビューという大きな選択肢が目の前にありました

――ソロ活動を始めることになった経緯から聞かせていただけますか?


松尾太陽(以下、太陽):昨年開催したソロライブ【Utautai】を経て、今年の頭頃にソロデビューの話がありました。もちろん嬉しいことではあったんですけど、「ソロデビューして、果たして成功するのだろうか?」とか、作詞作曲に対して「自分にその技量があるのだろうか?」といった不安や心配があったので、すぐには決心がつきませんでした。実際に制作時には「掌」とばかり向き合っていた気がするくらい、今の僕は1曲を作るのがやっとだなと実感しましたし。

――何が決め手になったのでしょう?


太陽:気持ちがより明確になったのは、緊急事態宣言に入ってからですね。自粛期間で“エンターテインメント”が制限されていく中、超特急のツアーも中止になったり、僕としても他人ごとではない状況が続いていました。「少しでもみんなが楽しんでくれるツールが増えればな」と考えていた時に、ソロデビューという大きな選択肢が目の前にあって、自分の中でも現実味を帯びてきたんです。



――ステイホーム期間が一つのきっかけになったわけですね。


太陽:それが全てという訳ではないですけど、きっかけにはなりましたね。今まで考えても踏み留まってきたことだったけれど、ソロ活動という形でもみんなに貢献することができるのかもしれないと思い始めて、ソロデビューに対しての意識や気持ちが沸いてきました。

――ファンの方々や歌を聴いてもらえる方々への気持ちが原動力になったんですね。


太陽:間違いなくそうですね。

――今回のアルバムの中で太陽さんが制作に携わった「掌」を作り始めたきっかけは?


太陽:曲のベースは【Utautai】で作ったものがあって、アルバムに入れるとなった時に「いったん歌詞を改めてみようかな」と思ったんです。去年の【Utautai】ではその時にみんなに届けたい言葉があって、アルバムを通してとなるとまた伝えたい想いが変わってきたので書き直すことにしました。



――どんな風に変わったんですか?


太陽:大きな部分でいうと、タイトルと歌詞を全て変えました。あとは、曲自体も編曲してもらったり、一つの作品として磨き上げていきました。

――「掌」を書く以前に作曲をされたことはありましたか?


太陽:曲自体はあまり作っていなくて、詩は遊び程度で作ったことはあるんですけど、誰にも見せられないレベル(笑)。なので、本格的に作り始めたのは今回が初めてですね。錚々たるアーティストの方々に楽曲提供してもらった作品の中に自分の曲も入れるということで、「ちゃんとした曲を書かなくちゃ!」っていう良い意味で使命感みたいなものはありました。

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こんなにも豪華な方々が手を挙げてくださるなんて、思ってもいなかった

――本当に錚々たるメンバーが参加されているアルバムですが、リード曲を担当したVaundyさんとは制作についてどんなお話をされましたか?


太陽:歌詞については直接お聞きしていないんですけど、Vaundyさんとは音録りに立ち会わせてもらった時に初めてお会いしました。後日レコーディングがあったので「こういう風に歌ってほしい」みたいなアドバイスはその時にいただきました。

――【Toooooo 8】ツアーの最終日、太陽さんが8号車のみなさんに向けたMCを思い出して、太陽さんが歌うからこその説得力があると感じました。


太陽:確かに。楽曲自体が“別れ”を大きなテーマとして描いますし、それを明るく爽やかな楽曲でまとめているから、「悲しい想いがあるかもしれないけど、元気に前を見て進んでいる」っていうイメージで歌ったので、そういう気持ちもあったかもしれないですね。



――この中ではベテラン枠に入る大塚愛さんや堂島孝平さんとは今までも接点があったりしたんでしょうか?


太陽:今まで接点はありませんでした。時期的にも「もしこんな状況で楽曲提供していただけるのなら、どなたにやっていただいても嬉しいな」っていう気持ちでした。その中で、こんなにも豪華な方々が手を挙げてくださるなんて思ってもいなかったので、本当にありがたいです。

――実際にお二人にはお会いしましたか?


太陽:お会いできてないんです…。難しい時期でもあり、レコーディングも遠隔でやらせていただいたので、リモートでお言葉をいただきました。

――また、唯一バンドとして参加しているShe Her Her Hersは個人的にすごく意外でした。


太陽:僕も意外でした! まさか楽曲提供していただけるなんて思ってもいなかったし、普段からShe Her Her Hersさんの曲は聴かせていただいていたので嬉しい驚きでした。音源と歌詞のデモが届いた時、歌詞カードの文字がすごく多かったので、言葉数の多い歌詞なのかと思ってよく読んだら、紙の下部分がほとんど曲に対する想いや僕に対するメッセージだったんです。そんな風にしていただいたが初めてだったし、文面ではありましたけど熱い想いが伝わってきて、より気合いが入りました。メンバーの皆さんはレコーディングにも立ち会ってくださって、その日は時間をかけて直接色々とお話しできて、すごく充実した1日でした。



――レコーディング自体はいかがでしたか?


太陽:この時のレコーディングはリズムがきっちり決められてはいなくて、いきなりドラムの音を取ったり、トリッキーなシャッフルビートがあったり、僕が普段ライブをやる時は生音ではないことが多いので、そういうのも勉強になったし面白かったです。

――大変ではなかったですか?


太陽:空間の埋め方が少しだけ難しかったですね。あと、最初にデモを聴いたとき「She Her Her Hersさんの曲だ!」って思うくらい世界観が強くて、僕自身はどうやっていこうかなとすごく考えました。でも、頭の中でイメージや情景を浮かばせて、その映像を通して歌ってみたら、少しずつShe Her Her Hersさんのイメージを自分の中に消化していけました。

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超特急とは別の庭で歌を勉強させてもらって、
得たものを最終的に超特急に持って帰りたい


――今回“松尾太陽”名義でソロデビューされるということですが、ご自身の中で“超特急タカシ”名義との境界線はあるのでしょうか?


太陽:“超特急タカシ”と“松尾太陽”でキャラクターを変えようとは思っていないんですけど、名義を変えることに対しては自分の中で大きな理由があるんです。僕の中で超特急は5人で一つなんです。“超特急タカシ”っていうのは、超特急のメンバーの一人。アルバムをしっかり制作したり、YouTubeチャンネルやSNSを開設したり、ソロで音楽的な活動をするにあたっては、“超特急タカシ”は違うかなって思ったんです。超特急名義がイヤなわけではないし、超特急の中のバックボーカルであるタカシが時々やる【Utautai】はいいと思うんですけど。そもそも僕、超特急に依存しているんです。

――そうなんですか?


太陽:はい。超特急という名義に甘んじているなって自粛期間中にも思っていたんですよね。例えばこうやって一人でインタビューを受けさせていただいている時にも、メンバーがいないのが不安だなぁって思ったりするんです。それって一人で行動することに慣れていない証拠だし、グループとして活動するにあたっても良くないことじゃないですか。ゆくゆくは一人のシンガーとして認めてもらえるようになりたいし。ソロ活動を通して、超特急とは別の庭で歌を勉強させてもらって、得たものを最終的に超特急に持って帰りたいんです。

――なるほど。


太陽:度胸試しではないけど、“超特急タカシ”ではなくて“松尾太陽”として活動することで頑張っていきたいなと。大事な手続きをする時って、どんなに芸名が有名でも本名を使うじゃないですか。そういう決意をもって本名で活動する、という意味もあります。



――超特急に持ち帰りたいものは、歌の技術以外にもありますか?


太陽:ボーカリストとしての向上。一人で【Utautai】のライブの映像を見返したら僕、めちゃくちゃ緊張してたんです。舞台上であまり動き回ってなくて、緊張すると硬直するんだなって思ったし、見ただけで緊張してるって分かるくらいだったんです。それがすごくもったいないなと思って。一人でステージに立つのって、超特急の時よりも緊張するんですけど、一人でステージに立つことの感覚を理解できるようになったら、超特急のライブの時にまた違う度胸がつけられると思うし、それが良い方向に進めば、これからの超特急ももっと良くできると思うから、上手く掴みとりたいですね。

――超特急でもタカシさんが書いた曲をリリースできたら素敵ですね。


太陽:そういうこともいつかやってみたいですね!

――今回のミニアルバムは“シティポップ”がテーマですが、今後もシリーズ化していく予定ですか?


太陽:色んなことをやっていきたいし、テーマに囚われず自由形で(笑)やって行きたいです。



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