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渡辺満里奈 with 木内健とチャン・マリナーズ  対談インタビュー ~昨年のイベントで結成されたスペシャルバンドが初の単独公演への思いを語る



 ソロ活動33年目を迎えた渡辺満里奈が、「渡辺満里奈 with 木内健とチャン・マリナーズ」として、7月に[ビルボードライブ]で初の単独公演を行う。昨年の9月にSPARKS GO GOの主催イベントで結成されたこのスペシャルバンドは、同じソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)所属し、80年代から彼女と親交のあるSPARKS GO GOにメンバーと交流の深い木内健がアレンジャー/バンドマスターとして参加。渡辺満里奈の20数年ぶりの音楽の現場復帰へのきっかけとなった。かつての交流やイベントのエピソード、ワンマンライブへの思いを5人におおいに語ってもらった。

少し年上のスパゴーは私にとってはずっとお兄さんみたいな存在

―渡辺満里奈 with 木内健とチャン・マリナーズが結成された経緯は?


哲也:昨年の9月に我々SPARKS GO GOが主催するイベント『SHINKIBA JUNCTION 2018 ~SMAちゃん祭りジャン』で一緒にステージに立ったことが始まりですね。

八熊:90年代に同じ事務所(SMA)に所属しているうちらやユニコーン、すかんちなどが出演していた「SMAちゃん祭り」というイベントがあってね。去年はそのテーマでイベントをやることになって、「そういえば満里奈ちゃんはどうだろう?」という話になったんだよね。

満里奈:私がおニャン子クラブの一員としてソロデビューしたのが1986年。デビュー30周年を迎えて、2017年にはその記念アルバム『MY FAVOURITE POP』をリリースしたんですが、そのときはライブが実現することはなくて……

あつや:社歴でいうと満里奈は“先輩”なんですよ(笑)。

満里奈:スパゴーの3人とほぼ同期くらいなのかな。その頃からお互いに同じ事務所にいますが、私は長い間音楽から離れていたので、イベントに声をかけてもらったときは、正直「私でいいんですか?」って思いました。

八熊:ずっと歌っていないことは知っていたけど、だからこそ面白いんじゃないかと。奥田民生や真心ブラザーズにはいつもイベントに出演してもらっているので、サプライズ的に登場してもらえたらと、思い切って声をかけてみた。

満里奈:ホントは嬉しかったんです(笑)。2年前に『MY FAVOURITE POP』のプロモーションを兼ねて、小西康陽さん監修のコンピレーション『エース2』のリリースイベントで「マリーナの夏」を歌ったことはあったんです。でも、本格的なライブは20数年ぶりだったので、本番までドキドキでした。

―ステージはどういう内容にしようと考えていたんですか?


あつや:満里奈にとってはホントに久しぶりのステージになるから、アコースティックなアレンジの方がいいんじゃないかってなったんだよね。そこで、アレンジャーとして鍵盤も弾ける木内健を呼ぶことになった。

木内:満里奈さんの曲はコードが複雑で難しいからという理由で僕に声がかかったんです(笑)。

あつや:俺たちみたいなロックバンドではコピーできないんじゃないかって思って(笑)。

満里奈:そのときのセットリストは、ヤック(八熊)が私の30周年記念アルバム『MY FAVOURITE POP』を聴いてくれて、その中からアコースティックに合う曲を選んでくれたんです。

八熊:先ずはこのメンバーでリハーサルをしてみたんだけど、長い間歌っていなかったブランクはまったく感じさせなかったんだよね。

哲也:そうそう。「全然、大丈夫じゃん」って思った。

―満里奈さんは、2017年に『野宮真貴、ヴァカンス渋谷系を歌う。~Wonderful Summer~』で、「大好きなシャツ(1990旅行大作戦)」をデュエットされていましたね。


満里奈:あれが27年ぶりのレコーディングだったんです。いま思えば、30周年の頃から少しずつ、また歌うことに目覚めてきたのかもしれないですね。

哲也:SPARKS GO GOは来年が30周年なので、やっぱり先輩だ。

満里奈:私、デビューが15歳でしたからね。

八熊:おーっ!それは若かったねー。

満里奈:だから、少し年上のスパゴーは私にとってはずっとお兄さんみたいな存在なんです。

八熊:初めて会ったのは僕らと奥田民生と組んだTHE BAND HAS NO NAMEのリハーサル・スタジオだった。あのとき、渡辺満里奈が来るからって、男臭いスタジオを民生と掃除したのを覚えてる(笑)。

あつや:満里奈ちゃん? 満里奈さん? 最初はどう呼べばいいのか分からなくて困ったね(笑)。

八熊:THE BAND HAS NO NAMEの日比谷野音のライブにもゲスト出演してくれたし、神戸のライブハウス「チキンジョージ」で一緒にライブをやったことがあった。

満里奈:覚えています。その頃、一緒にカヴァーしたのがビートルズの「 I Saw Her Standing There」でした。それで去年のイベントでも思い出の曲として歌ったんです。

哲也:記憶がちょっと曖昧なんだけど、「上を向いて歩こう」も一緒に歌ったような気がする。

満里奈:歌ったかもしれないですね。あの頃は私も音楽の活動をしていたし、アットホームな事務所だったので、ライブの後に皆さんやスタッフと一緒に食事に行ったり、楽しい思い出がたくさんありますね。

あつや:当時、満里奈ちゃんは人気絶好調のアイドルだったわけだけど、気さくな人柄のせいで壁を感じたことはなかったね。

満里奈:私もそうでした。だから、今も一緒に出来るんだと思います。

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去年のライブで久々にあの頃の高揚感と楽しさが甦ってきて、音楽ってやっぱりいいなと感じた

―1997年以降、満里奈さんは音楽活動をお休みされていましたが、再び歌う気持ちになったのは?


満里奈:お休みしていた間も音楽は大好きで聴いてはいたんですが、去年のライブで久々にあの頃の高揚感と楽しさが甦ってきたんです。そこで音楽ってやっぱりいいなと感じたことが大きいですね。スパゴーの3人と木内さんが私の曲を演奏してくれて歌えるなんて、これは贅沢な時間だなと酔いしれました。

八熊:SPARKS GO GOはいつもはデッカい音でゴリゴリしたロックを演っているわけですが、それとはまったく違う音楽をプレイする楽しさもあってね。

あつや:そうそう。俺たちみたいな男臭いバンドが女性ヴォーカルと共演する機会ってめったにないから、すごく新鮮でもあった。

八熊:女性だからって特に気を遣わないでいいというのもあるね。俺、面倒くさいのは苦手だから(笑)。

満里奈:分かります(笑)。

木内:僕はユニコーン、スパゴー、満里奈さんとSMAの大先輩の方々関わる機会が多いんですが、むしろ気を遣わないというか、キャリアがあるから年下に気を遣わせないところがあるんですよね。

満里奈:私もこのメンバーだから、あまり構えずにまた歌ってみようかなという気になったし、ライブも楽しく出来たんだと思います。

哲也:でも、去年のライブでは俺たちも満里奈のファンの熱量には圧倒されましたよ。

満里奈:私自身、「まだ私を見てくれる人がいるんだ!」とすごく驚いたし、同時に有り難い気持ちになって、またライブで歌ってもいいのかなと思ったんです。

八熊:あのとき、ファンを前に俺がステージで約束したからね。「また、次もやるぞ」「オーッ!」って、すごい歓声だった。

―観客を前に歌ってみて、モチベーションが上がった?


満里奈:そうですね。ヤックは、リハーサルの時から「これはツアーも出来そうだよね」って言ってくれたんですが、まさかホントに実現するとは……

八熊:歌いはじめたら、きっとまた歌いたくなると思ったんだよ。だって、15歳から歌っていたヒトなんだから。

―ソロデビュー曲「深呼吸して」は、当時のオリコン初登場1位の最年少記録(15歳11ヶ月)でした。


満里奈:そうなんです。

あつや:スゲー! その話は次のライブで押していこう!(笑)。

―去年のライブでは「深呼吸して」など5曲を渡辺満里奈 with 木内健とチャン・マリナーズで披露されましたが、[ビルボードライブ]のセットリストは?


木内:満里奈さんの音楽って、秋元康さん、大江千里さん、佐野元春さん、大瀧詠一さんと、蒼々たる方々が曲を提供しているじゃないですか。その中からどの曲を選ぶか……?

満里奈:有り難いことに素晴らしい方々に曲を書いていただいていたんですよね。

八熊:先ず、俺たちが演奏できるかどうかが問題だ(笑)。

木内:大丈夫です。ちゃんと出来るようにアレンジしますから(笑)。基本はアコーステック・セットになると思いますが、鍵盤やエレキも入れつつ幅広いアレンジで満里奈さんの歌を聴いていただけたらいいですね。

満里奈:初期と後期では曲のタイプも違うので選曲は悩みますが、色んな曲が歌えたらいいですね。

八熊:若い頃の歌も今、歌えば違う味が出るし、ステージでは歌うことを楽しめばいいんじゃないのかな。

満里奈:そうですね。「深呼吸して」や「マリーナの夏」も今、歌うとこんな気持ちになるんだなと気がついて、年を重ねるのって面白いな、楽しいなと思うようになりましたね。

八熊:聴く側もそうだと思うよ。うちらも高い声は出なくなってきたし、テンポも落ちているけど(笑)、それはそれで味だから。

木内:僕が20年前に最初にスパゴーを観たときは、八熊さんはスピーカーの上からジャンプしてましたからねー(笑)。

八熊:今も俺は心の中でジャンプしてるんだよ(笑)。


満里奈:私はヤックが「楽しめばいいんだよ」と言ってくれたおかげで気が楽になったんですよね。そっか。自分が楽しめば、それが伝わるんだなって。

あつや:目の前の観客に喜んでもらえるのはやっぱり嬉しいからね。

八熊:レコーディングの楽しさはもちろんあるけど、歳をとればとるほど、ライブの一期一会感が沁みるようになってくるんだよね。うちらのようなロックバンドは「いつまで出来るんだろう?」と思いながら毎回やっているところもあるし。

満里奈:私があらためて音楽の素晴らしさを確認できたのもライブをやったからだと思うんです。お客さんと一緒につくっていくライブ独特の空気感は他では味わえないものがありますね。

―東京・大阪の[ビルボードライブ]はどんなステージになりそうですか?


満里奈:去年のスパゴーのイベントとはまったく雰囲気が違うので、今からドキドキなんですけど……

八熊:[ビルボードライブ]は頭の何曲かはちょっと緊張するかもしれない。でも、それが貴重なんだよ。往年の熱いファンがたぶん盛り上げてくれる気がするし。

木内:僕はABEDONで「ビルボードライブ」のステージに立ちましたけど、最初はお客さんも緊張していたけどすごく盛り上がりましたから。あの空間で異様な興奮状態に。

満里奈:ライブに向けて、私、ボイストレーニングを始めたんです。

あつや:おっ、気合い入ってますね。俺もボイトレ行こうかな(笑)。

木内:じゃ、俺はライザップ行こうかな(笑)。木内健とチャン・マリナーズも気合い入れます!

八熊:せっかくの機会なので、新曲も披露できたらと思っているし。

満里奈:また人前で歌う日が来るとは思っていなかったけれど、頼れるお兄さんたちの胸を借りるつもりで、33年目にして初めての「ビルボードライブ」を楽しいステージにしたいですね。




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