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ザ・ローリング・ストーンズ ライブ番組放送記念~再び注目を集めるストーンズにフォーカス



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 ザ・ローリング・ストーンズ――現在のミュージック・シーンに欠かせない新世代アーティストから、キャリアを確立し、名声とともに多くの支持を得る大物ミュージシャンまで、ストーンズの音楽、また、その生き方に影響を受けた面々は数多くいる。2019年4月19日には最新ベストアルバム『HONK』が発売、そして500点以上もの展示品を集めたエキシビション【Exhibitionism—ザ・ローリング・ストーンズ展】が東京で好評開催中と、いま、ストーンズに注目が集まっているが、今回、WOWOWで放送される彼らのライブ映像2作品の放送に先駆けて、ストーンズのロック・スピリットと、そのライブ2作品の見どころをご紹介しよう。

ロック・バンドの理想形=ザ・ローリング・ストーンズ

 ロックンロール史上最高のバンド。そう言われれば、誰もが間違いなくザ・ローリング・ストーンズを頭に浮かべるに違いない。1962年に結成して以来、メンバー・チェンジや活動休止期間はあるものの、一度も解散せず60年近くも現役で活動しているだけでなく、今もなお世界一のロック・バンドとしてその座を譲ることはない。多数のヒット・シングルとベストセラー・アルバムを残し、大規模なツアーを定期的に行う彼らは、まさにロック・バンドの理想形といえるのではないだろうか。

 彼らの魅力というと、やはり研ぎ澄まされたロックンロールの名曲の数々に尽きる。「サティスファクション」、「ホンキー・トンク・ウィメン」、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、「ブラウン・シュガー」、「悲しみのアンジー」、「ミス・ユー」など、楽曲を挙げていくだけでも彼らの偉大さがわかるだろう。ヴォーカルのミック・ジャガーと、ギターのキース・リチャーズのコンビによって作られた名曲群は、まさにロックの真髄であり、後発のミュージシャンにとっては超えることのできないお手本でもある。ただ、これらの楽曲は、彼らが敬愛するロックンロールやリズム&ブルースの影響によって作られたものであり、そのリスペクト精神に揺るぎがないからこそ、長く続けてこられたのだろう。創造主であると同時に、いち音楽ファンとしての側面が、ザ・ローリング・ストーンズの大きな特徴といってもいいかもしれない。

 また、変わらぬロック・スピリットを保ちながら、しっかりと時代の移り変わりを敏感に受け止めてきたことも、特筆すべきだろう。ドラッグにまみれた60年代のサイケデリックな時代を乗り越え、70年代のパンクやディスコのムーヴメントをうまくかわし、80年代以降のテクノロジー変革も取り入れながら現在まで歩み続けてきた。また、ミック、キース、そしてドラムスのチャーリー・ワッツ以外は多少のメンバー変遷もあるとはいえ、軸がブレることなくストーンズ・サウンドを進化させてきたのは、並々ならぬ情熱と努力があってこそだ。たしかにトラブルやスキャンダルのエピソードも多いが、それもまた彼らの伝説であり、勲章になっているともいえるだろう。

 彼らがこれまでに残してきた作品は、いずれもロックンロール・アンセムであるが、彼らの本来の魅力はなんといってもライブ・パフォーマンスだ。1970年に発表したアルバム『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』以来、何枚ものライブ・アルバムをリリースしてきたし、記録映画を含めたライブの映像作品も数多い。また、近年はオフィシャルサイトで過去のライブ音源をダウンロード購入できるなど、とにかくライブは彼らにとって重要なポイントである。言い換えれば、ザ・ローリング・ストーンズを知るには、まずはそのライブを追体験することが必要なのだ。この機会に、ぜひともライブ映像をじっくりとご覧いただけることを願っている。今回WOWOWで放映される2本の記録映像は、どちらもザ・ローリング・ストーンズの歴史において非常に重要なものだ。【Exhibitionism—ザ・ローリング・ストーンズ展】について語る彼らの貴重なインタビュー映像も1回限り放送されるので、こちらも見逃せない。



▲The Rolling Stones - Shattered - Live At Roundhay Park, Leeds / 1982

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ストーンズの伝説のライブの見どころを紹介
ザ・ローリング・ストーンズ ライブ・イン・リーズ 1982

 まず最初の『ライブ・イン・リーズ 1982』は、80年代初頭の彼らの絶好調ぶりが楽しめる映像である。これは1981年に発表したアルバム『刺青の男』のリリース後に全米ツアーを成功させ、その余韻で翌年に敢行したヨーロッパ・ツアーの最終日である英国リーズにあるラウンドヘイ・パークで行われたもの。約15万人の観客を前に、充実のパフォーマンスを披露してくれる。「アンダー・マイ・サム」に始まり、ラストの「サティスファクション」まで2時間超のステージだが、全体的にテンポが早く疾走感のある演奏によって、あっという間に感じてしまうのが特徴だ。ミック、キース、ロン・ウッドのフロントに加え、ビル・ワイマンとチャーリーのリズム・セクションも健在。サポートにはピアノのイアン・スチュワートとチャック・リーヴェル、サックスのボビー・キーズとジーン・バージが参加している。1981年の全米ツアーの様子はライブ・アルバム『スティル・ライフ』に収められているが、その時とサポート・メンバーが少し変わっているのも興味深い。そして、ストーンズ結成時から“6番目のメンバー”として絶大な信頼を得ていたイアンは1985年に急逝したため、ここでの演奏が最後となった。そういった意味においても、非常に貴重な記録といえる。アップ目のカットが多いので、アグレッシヴな演奏に加えて、メンバーの表情や80'sファッションも楽しめる。80年代にストーンズがどういうロックンロールを奏でていたのかを、じっくりと聴いてもらいたい一作だ。

収録日:1982年7月25日
収録場所:イギリス・リーズ ラウンドヘイ・パーク
(C)Denis O'Regan


ザ・ローリング・ストーンズ スティッキー・フィンガーズ・ライブ 2015

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 もう一本の『スティッキー・フィンガーズ・ライブ 2015』も、非常に貴重な映像のひとつである。これは、2015年にロサンゼルスのフォンダ・シアターで行われたもので、この年に行われた北米ツアーのオープニングでもある。そして、非常にスペシャルといえるのが、1971年のアルバム『スティッキー・フィンガーズ』を全曲演奏するという企画ライブだったためだ。オープニングはお馴染みの「スタート・ミー・アップ」で始まるが、その後は、基本的に『スティッキー・フィンガーズ』の楽曲の演奏が続く。しかし、いわゆる通常の再現ライブではなく、曲順も変えてあくまでもライブ仕様に変更している。「スウェイ」を冒頭に置き、「ブラウン・シュガー」まで全曲演奏するが、ライブではあまり披露されないダークな「シスター・モーフィン」や、ジャム・セッション状態になって盛り上がる「キャント・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」といった見逃せないシーンばかり。サポートにベースのダリル・ジョーンズやサックスのカール・デンソン、コーラスのリサ・フィッシャーなどの顔も見え、名盤の世界観をさらに進化させている。また、曲間にはメンバーのインタビューも挿入される他、アンディ・ウォーホルが手がけたジッパー付ジャケットの秘密に迫るサプライズも楽しい。そして何よりも、70歳を超えたメンバーたちが、1200人という小さなキャパの会場で元気なロックンローラーぶりを見せつけてくれるのが嬉しい映像だ。

収録日:2015年5月20日
収録場所:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス フォンダ・シアター
(C)Kevin Mazur

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