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特集:jizue~当代随一のインスト・グループ

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 jizueがついにビルボードライブに登場する。山田剛(ベース)、井上典政(ギター)、片木希依(ピアノ)、粉川心(ドラムス)という4人によるインストゥルメンタル・バンドは、超絶技巧を駆使しながらもポップな作風で幅広いファン層を獲得してきた。新しいスタイルを持ち、世界へ広がる彼らの音楽の可能性は計りしれない。ここでは、彼らがどのようにキャリアを重ねてきたのかをおさらいしておこう。

TOP Photo by Chihiro Kudo

 jizueは、2006年に京都で結成されている。もともとはベースの山田剛とギターの井上典政が別のメンバーと組んでいたバンドに、ドラムスの粉川心が加入。彼ら3人は高校の同級生であり、全員サッカー少年だったこともあって、元フランス代表のジダンの相性であるジズーからバンド名を付けた。オルタナティヴ・ロックからジャズまで様々な音楽を模索し、ヴォーカルとピアノのメンバー・チェンジを繰り返していたが、翌2007年に粉川の知人の紹介で知り合ったピアノの片木希依が正式に加入。インストを演奏するグループとなり、現在のjizueが固まった。

CD
▲『Bookshelf』

 2008年からは関西中心に本格的にライヴ活動を開始し、手売りのみのCD-Rや、そのアグレッシヴなパフォーマンスが徐々に話題になっていく。そして、2009年に初の全国流通となるファースト・アルバム『Bookshelf』をリリース。変拍子を多用し、ロックでもジャズでもない独自の音楽を生み出した。その後、Nabowaや長谷川健一といった個性派を輩出し続ける京都のレーベル、bud musicと出会い、2012年にセカンド・アルバム『novel』を発表。さらにテクニックを研ぎ澄ませ、ヴォーカル曲「kotonoha」などもあり、前作よりもポップな印象となった。また、初の全国ツアーを行い、各地の音楽ファンに強烈なインパクトを与え、フェスなどにもラインナップされる存在となっていく。



▲ 「sun」MV


CD
▲『shiori』

 2013年には、サード・アルバム『journal』を発表。ますます楽曲が複雑になると同時に、勢いだけではないメロウな作品やワールドミュージック的な楽曲も増えた。また、京都のシンガー・ソングライター、YeYeをゲストに迎え、初めてフィーチャリング・ヴォーカリストを交えた楽曲「life」では、彼らのメロディメーカー的資質も浮き彫りになった。2014年に入ると、カナダでのライヴを行って、海外メディアも絶賛。全国各地のフェスにも盛んに出演するようになった。4作目のアルバム『shiori』は、ラテンからピアノ・ソロ、ヒップホップの影響を取り入れた楽曲まで含むバラエティに富んだ曲調に加え、中嶋イッキュウ(tricot)やShing02が参加したナンバーも華を添えた。2015年に入ると、インドネシアや中国でのツアーも敢行し、2016年には5作目のアルバム『story』をリリース。ここでもジャンルを縦断するような楽曲を多数並べ、メンバーの声をフィーチャーしたアコースティック・テイストの「light」など新基軸も打ち出した。



▲ 「shiori」MV


▲ 「atom」MV


CD
▲『grassroots』

 2017年の幕が開けると、ついにビクターからメジャー・デビューが決定。ミニ・アルバム『grassroots』をリリースし、ホーンやストリングスを加えたセルフ・カヴァーも披露した。そして、2018年には初のメジャーでのフル・アルバム『ROOM』を発表。元ちとせをフィーチャーしたスピリチュアルなヴォーカル曲「Shin-la (森羅)」や、スティングの名曲「Englishman in New York」のカヴァーなども収め、これまで以上に幅広い音楽性を束ねた傑作となった。また、ツアーだけでなく、FUJI ROCK FESTIVALなどのフェスやイベントにも積極的に出演し、ファンを広げていった。

 すでに12年以上のキャリアを積み重ねてきたjizueは、それだけ音楽的な引き出しも多い。ハードコア、オルタナティヴ・ロック、ポストロック、ジャズ、プログレッシヴ・ロック、ラテンと、ジャンルは一言では括りきれないし、それらをこなせるテクニックも申し分ない。時には変拍子を多用したハードな演奏を繰り広げ、時にはメロディアスで美しい世界観を構築する。そして、インストという言語や国籍を問わず親しめる音楽であるにもかかわらず、どこか日本的な情緒が感じられるのも特徴だ。また、マニアックな音楽ファンだけでなく、幅広い層に訴えかけられる存在であることも特筆すべき点といえる。まさに全方位型の音楽なのだ。

 2月にはビルボードライブ・ツアーが予定されているが、元ちとせをゲストに迎えてのスペシャル・ヴァージョンとなっている。しかも、ストリングスを加えた編成ということもあり、ライヴハウスやフェスとは違うステージを体感できることだろう。当代随一のインストゥルメンタル・グループは、いい意味でまだまだ発展途上だ。無限の可能性を秘めたjizueの音楽を、じっくりと味わっていただきたい。



▲ 「elephant in the room」MV short ver.


▲ 「grass」(Live at Daikanyama UNIT, Tokyo)


 

 

jizue Kie Katagi Noriyuki Inoue Go Yamada Shin Kokawa「ROOM」

ROOM

2018/07/25 RELEASE
VICJ-61774 ¥ 2,592(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.to enter
  2. 02.elephant in the room
  3. 03.grass (album version)
  4. 04.trip
  5. 05.Sing-la (森羅) feat.元ちとせ
  6. 06.Englishman in New York
  7. 07.Detour
  8. 08.swallow
  9. 09.green lake
  10. 10.birth
  11. 11.I Miss You (EM remix) -Bonus Track-

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