Billboard JAPAN


Special Contents

ミッキーマウス スクリーンデビュー90周年!『Songs from Imagination~Disney Music Collection Celebrating Mickey Mouse』大特集



top

 2018年は世界が認めるディズニーキャラクター、ミッキーマウスがスクリーンデビューを果たして90年という記念すべき年だ。果たしてミッキーマウスほど、世界中でお年寄りから子供まで、愛されるキャラクターはいるだろうか? 彼とこれまでのディズニーの軌跡を網羅したベスト・アルバム『Songs from Imagination~Disney Music Collection Celebrating Mickey Mouse』が現在、好評発売中。初CD化の「イッツ・ア・グッド・タイム」、「ホワット・ウィ・ガット(ミッキーのバースデーソング)」、そして「ホワット・ウィ・ガット (ミッキーのバースデーソング)Alex Ghenea Remix」の3曲に加え、デビュー作『蒸気船ウィリー』から『モアナと伝説の海』まで、本編の音源をまるっと収録した本作を、ミッキーマウスのヒストリーとともにご紹介しよう。

名曲で振り返るミッキーマウスのヒストリー

 ミッキーマウスは、1928年11月18日に公開された世界初の短編トーキーアニメーション『蒸気船ウィリー』で映画デビュー。以降、公開日である11月18日はミッキーマウスの誕生日とされてきた。本編の口笛を吹きながら舵を取るシーンは、ミッキーのアイコニックな場面の一つと言えるが、この作品でミッキーマウスの声を演じたのは、生みの親である、かのウォルト・ディズニーであった。



▲「わらの中の七面鳥」from『蒸気船ウィリー』


 その後、1937年にアメリカで映画『白雪姫』が公開。本作はディズニーの長編映画第1作目であり、世界初の長編アニメーション映画でもある。「鏡よ、鏡、世界で一番美しいのは誰?」という有名な台詞は、子供ながら、頭から離れず、無意識に覚えてしまった方もいるのでは? 邪悪な継母から命を狙われる白雪姫が、森で出会った7人の小人たちに、白馬に乗った王子様が、いつか迎えに来てくれることを切に願う「いつか王子様が」は名曲中の名曲だ。



▲「いつか王子様が」from『白雪姫』


 1953年には、不朽の名作『ピーター・パン』が公開。本作に収録されている「きみもとべるよ!」は、米作曲家サミー・カーンとサミー・フェインが手掛けたもので、両者は【アカデミー賞】の歌曲部門で軒並み受賞/ノミネート歴を持つ映画音楽の天才だ。(カーンは1957年のフランク・シナトラ主演の映画『抱擁』の「オール・ザ・ウェイ」、フェインは1955年の『慕情』のテーマ曲でそれぞれ受賞している。)ピーター・パンがウェンディたちと空を飛んで、夢の国ネバーランドに向かうシーンで流れるこの曲は、いつでも夢と希望を与えてくれる。

 ミッキーマウスのデビューから約25年の間に、数えきれないほどの名作と名曲を生んできたディズニー・アニメーション。1950年代には、後に、“テレビ史上で最も成功した子供番組”の一つとして知られる、有名番組がスタートする。それが『ミッキーマウス・クラブ』だ。1955~1960年に米ABCで放映された本番組のオープニング曲が、かの有名な「ミッキーマウス・マーチ」である。“M-I-C-K-E-Y M-O-U-S-E”というフレーズに、シンバルやドラムがとてもリズミカルに展開され、マーチングに相応しい曲として、幾度もリメイクされてきた。ちなみに、1990年代にディズニー・チャンネルで放送された番組『ミッキーマウス・クラブ』(通称MMC)には、クリスティーナ・アギレラやブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイク、ライアン・ゴズリングといった現在も活躍するスーパースターが子役時代に出演していたことは有名な話。

 アニメーションの枠を飛び越えて、実写作品にも手を広げるディズニーは、1964年にミュージカル『メリー・ポピンズ』を発表。実写とアニメーションを組み合わせた画期的なアイデアと技術で、本作は【第37回アカデミー賞】で主演女優賞(ジュリー・アンドリュース)、歌曲賞(「チム・チム・チェリー」)を含む計5部門を受賞した。DISC1に収録の「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は、「イッツ・ア・スモールワールド」を手掛けたシャーマン兄弟が作詞作曲した人気挿入歌。かなりの早口で、一字一句間違えずに歌え切れたら、かなりのものだ。本作でジュリー・アンドリュースは映画初主演にしてオスカーを獲得し、翌年の『サウンド・オブ・ミュージック』主演で、ミュージカル女優としての地位を確立した。そんなジュリーの出世作が、エミリー・ブラントを主演に迎え、続編でよみがえる。日本では2019年2月1日に公開が決定している。



▲「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」from『メリー・ポピンズ』


NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. バラード黄金期と女性キャラクターの変化
  3. Next >

バラード黄金期と女性キャラクターの変化

 1960年代以降、『101匹わんちゃん』や『ジャングル・ブック』、『おしゃれキャット』、『プーさんとはちみつ』など、どうぶつがメインに描かれる作品が続く。『おしゃれキャット』の「みんなネコになりたいのさ」や、『ジャングル・ブック』の「君のようになりたい」には、全面的にジャズサウンドが用いられ、新しい音楽ジャンルにも手を伸ばしている。1978年には、アニメーション・キャラクターとして初めて、ミッキーマウスがハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに名前を刻まれ、ひとりのエンターテイナーとして、その存在を確固たるものとした。

 そして1989年、今でも絶大な人気を誇る『リトル・マーメイド』が公開。作詞ハワード・アシュマン、作曲アラン・メンケンというゴールデン・コンビが全編音楽を手掛け、「パート・オブ・ユア・ワールド」、「アンダー・ザ・シー」、「キス・ザ・ガール」といった人気曲がこの作品から誕生した。ヒロインのアリエルが人間の世界に抱く強い憧れや見知らぬ世界への期待を心の底から歌い上げる「パート・オブ・ユア・ワールド」は、何度聴いても心が震えるスタンダードナンバーだ。



▲「パート・オブ・ユア・ワールド」from『リトル・マーメイド』


 アラン・メンケンが手掛けたディズニー音楽はほかにも、『美女と野獣』、『アラジン』、『ポカホンタス』、『魔法にかけられて』、『塔の上のラプンツェル』などが挙げられる。これらの楽曲は米ビルボードチャートでも、きちんとした結果を残しており、セリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンが歌う「美女と野獣」は最高9位、ピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルの名デュエット曲「ホール・ニュー・ワールド」は最高1位、ヴァネッサ・ウィリアムスの「カラー・オブ・ザ・ウィンド」は最高4位と、音楽面でも大成功を納めている。彼が手掛けた歴代楽曲のほぼ全てが【アカデミー賞】と【グラミー賞】でノミネーション入り/受賞しているのも納得だ。



▲「カラー・オブ・ザ・ウィンド」from『ポカホンタス』


 DISC2にはベテランシンガーが手掛けた楽曲も収録。1999年公開の映画『ターザン』で、英ドラマー/シンガーのフィル・コリンズが主題歌「ユール・ビー・イン・マイ・ハート」を担当。この曲は米ビルボード・アダルト・コンテンポラリーで19週連続No.1を記録し、当時の新記録を樹立した大ヒット曲だ。フィル・コリンズは、2003年の『ブラザー・ベア』で劇中音楽を全編に渡って手掛け、ジェネシス時代から発揮している制作の才能とその美声を本作でも十分に披露している。『ティガー・ムービー プーさんの贈りもの』では、ケニー・ロギンスが、シャーマン兄弟が手掛けた「ユア・ハート・ウィル・リード・ユー・ホーム」で歌唱を担当。ケニーと言えば、『フットルース』や『トップガン』といった主題歌の大ヒットで知られているが、音楽デビューの切符を掴んだきっかけが、高校生の時に書いた「プー横丁の家」という曲だったようで、プーとは見えない強い糸で結ばれているようだ。

 と、ここまでに数多の名曲を世に送り出してきたディズニー作品には、プリンセスと王子様が結ばれ、めでたしめでたし、というようなハッピーエンドを描く作品が多かったが、『ムーラン』以降、ディズニーのヒロイン像が少しずつ変わってきているように思える。女性は嫁ぐのが当たり前という風潮の中、父親を助けるために男装して軍に入隊する、正義に溢れたムーランのように、『アナと雪の女王』と『モアナと伝説の海』では、白馬に乗った王子様を待ち続けているプリンセスではなく、自分らしさを尊重し、自分の限界に挑戦する勇気溢れるプリンセスが描かれている。世界中で“レリゴー”旋風が巻き起こったのも、「レット・イット・ゴー」で見せるエルサが、重い鎖を振りほどき、「これが私なんだ!」と思いっきり表現する姿が、古い慣習にとらわれず、自己を高める女性が増えている昨今にマッチしたからではないだろうか?



▲「レット・イット・ゴー」from『アナと雪の女王』


 ここでミッキーに話題を戻そう。映画デビュー作『蒸気船ウィリー』から2013年に公開された最新短編『ミッキーのミニー救出大作戦』までの間に、ミッキーが出演した短編映画は、なんと121本。時代を越えて愛されるミッキーマウスのセレブレーションをテーマにした「ホワット・ウィ・ガット(ミッキーのバースデーソング)」のミュージックビデオからも分かるように、世代や国境を越えて、人々を結び付けるミッキーマウスの素晴らしさに気づかされる。いつも私達をハッピーにしてくれるミッキーへのお返しに、この曲を聴きながら彼の誕生日を盛大にお祝いしよう!



▲トニー・フェラーリ - ホワット・ウィ・ガット(ミッキーのバースデーソング)


(ディズニー) トニー・フェラーリ マウスケティアーズ ピント・コルヴィグ、メアリー・モーダー、ドロシー・コンプトン、ビリー・ブレッチャー アドリアナ・カセロッティ ミハン・トラン ジョディ・ベンソン アンジェラ・ランズベリー「Songs from Imagination ~Disney Music Collection Celebrating Mickey Mouse」

Songs from Imagination ~Disney Music Collection Celebrating Mickey Mouse

2018/11/14 RELEASE
UWCD-1006/7 ¥ 3,300(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.イッツ・ア・グッド・タイム -初CD化
  2. 02.ホワット・ウィ・ガット (ミッキーのバースデーソング) -初CD化
  3. 03.ミッキーマウス・マーチ [ミッキーマウス・クラブ] (MONO)
  4. 04.わらの中の七面鳥 [蒸気船ウィリー] (MONO)
  5. 05.狼なんかこわくない [3匹のこぶた] (MONO)
  6. 06.いつか王子様が [白雪姫] (MONO)
  7. 07.星に願いを [ピノキオ] (MONO)
  8. 08.魔法使いの弟子 [ファンタジア]
  9. 09.私の赤ちゃん [ダンボ] (MONO)
  10. 10.4月の雨 [バンビ] (MONO)
  11. 11.夢はひそかに [シンデレラ] (MONO)
  12. 12.ザ・ガーデン / ゴールデン・アフタヌーン [ふしぎの国のアリス] (MONO)
  13. 13.きみもとべるよ! [ピーター・パン] (MONO)
  14. 14.フットルース&カラー・フリー / ベラ・ノッテ [わんわん物語] (MONO)
  15. 15.いつもと違う王子様 / いつか夢で [眠れる森の美女]
  16. 16.ダルメシアン・プランテーション / フィナーレ [101匹わんちゃん]
  17. 17.スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス [メリー・ポピンズ]
  18. 18.君のようになりたい [ジャングル・ブック]
  19. 19.みんなネコになりたいのさ [おしゃれキャット]
  20. 20.ラヴ [ロビン・フッド] (MONO)
  21. 21.くまのプーさん [プーさんとはちみつ] (MONO)
  22. 22.誰かが待っている [ビアンカの大冒険]

関連商品

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    【先ヨミ・デジタル】星野源の新EP『Same Thing』が27,168DLでアルバム首位独走中 関ジャム効果でスピッツベストがトップ10浮上

  2. 2

    Da-iCE、原点回帰の最強ダンスチューンをシングル・リリース&初披露フリーライブを開催

  3. 3

    テミン(SHINee)、ソロアリーナツアー映像作品トレーラーでひたむきな姿を見せる

  4. 4

    BiSH 禁断のスク水ライブ解禁で全員ダイブ&サプライズ生誕祭にモモコ歓喜

  5. 5

    【ビルボード HOT BUZZ SONG】米津玄師「馬と鹿」9週連続で首位 嵐がトップ10内に4曲

HOT IMAGES

注目の画像