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2018年8月度FM802ヘビーローテーション・アーティスト SHE'SをDJ・西田新が深掘り!



SHE’S インタビュー

今年30年目を迎えた関西随一のラジオ局・FM802。大阪からグッドミュージックを発信し続ける同局では、開局当初から毎月いちおしのナンバーをヘビーローテーションとしてオンエアしている。そして2018年の8月、晴れてその座を手にしたのは、地元・大阪発の4人組、SHE’Sの「歓びの陽」だ。メジャーデビューから約2年を経て、大阪のFM802に“凱旋”となったSHE’Sのこの曲には、FM802のDJ・西田新も心揺さぶられたという。そこで今回、西田が井上竜馬(Vo/Key)と服部栞汰(G)を直撃!「歓びの陽」に込めた思いから、2人の音楽遍歴までを聞き出した!!

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FM802 8月のヘビーローテーションはこちらから>>>

「歓びの陽」が一番、挑戦的な曲になった

--現在「歓びの陽」がFM802でガンガンにオンエアされています。メンバー全員が大阪出身のSHE’Sですが、地元のFM局でのヘビーローテーション。今、どんな気持ちですか?

服部栞汰:うれしいですね。FM802のヘビーローテーションってなったら、何回も何回もかかって耳に残るというか……。実際に知り合いから連絡がありました。

井上竜馬:僕も友達からの連絡は多いですね。それに、実は親がすごくFM802を聴くので、親が一番喜んでるかもしれないです(笑)。

--ご両親はおいくつですか?

井上竜馬:母も父も50代ですね。

--ってことは、FM802が開局した頃は20代。当時もバリバリ聴いてはりますね。

井上竜馬:職場でずっと聴いてたみたいです。僕、音楽好きの母にロックバンドを教えてもらってたんですよ。バンドを始めたきっかけはELLEGARDENやったんですけど、それを教えてくれたんも母でしたね。いつも年末には「いつ、RADIO CRAZY(年末にあるFM802主催のイベント)出れんの?」って言われてました(笑)。

--じゃ、今回はかなり喜んではる?

井上竜馬:たぶん、家具2、3個壊してんちゃいますか(笑)。

服部栞汰:暴れてんの(笑)?

--ハハハ。服部さんは、どんな音楽を聴いてきたんですか?

服部栞汰:僕は中学生の時にギターを始めたんですけど、僕の父親が、そんなに難しくないし、練習にちょうどいいんちゃう?って、好きやったKISSを教えてくれて……。そこからどハマリしてKISSをコピーしてましたね。で、Van HalenとかJourneyとかDef Leppardとかの80年代のロックを聴いて、その周りを自分でどんどん探っていってました。

--いわゆる王道の80’Sロックンロール……ギター・ヒーローですね。当時は“強きアメリカ”みたいな感じで、コード進行もメジャー感バリバリ。

服部栞汰:歌のメロディも……。

--そういう王道路線は染み付いていて、SHE’Sにもいかされてるんですか?

服部栞汰:大好きですね。全面に出してます。ギターソロとかも、メンバーが好きなようにやっていいよって言ってくれるんで、好きなように……(笑)。

井上竜馬:かっこいいですよね。SHE’Sのピアノロックの“ロック”の部分を栞汰のギターが担ってると思います。

--なるほど。さて、SHE’Sは2016年6月にメジャーデビュー。それから約2年を経て、地に足がついてきたところで、今回「歓びの陽」がヘビーローテーションになったわけですが……。

井上竜馬:メジャーにきて2年。いろんな経験をして、SHE’Sというものをちょっとずつ、確立してきたんですけど、そのなかでも今回の「歓びの陽」が一番、挑戦的な曲になったと思います。でも、シンセの音がメインで出る、エレクトロサウンド×ピアノロックというのは、今まで目指してきた自分たちのSHE’S像……いろんなものを融合させたピアノロックでもありますね。そんな新たな扉を開いた、手応えのある曲を今回選んでいただけたことがうれしかったですね。

--「歓びの陽」は、今おっしゃったように打ち込みの緻密さと血の通ったロックの熱が同居するような曲。あとすごくメッセージ性もあって、伝えたいことが出てると思うんですよね。服部さんは、最初聴いた時はどうでした?

服部栞汰:前々から竜馬がこういうエレクトロな曲を聴いていて、やりたいっていうのはわかっていたんで、この曲を持ってきた時は“ついにきた!”っていう感じでした。新しいことをやる不安もあったんですけど、ワクワクする気持ちの方が大きかったですね。完成しても、その新しい部分がありつつ、SHE’Sらしさも全面に出せたんで、挑戦してみてよかったです。



▲ SHE'S - 歓びの陽


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  1. 周りの反応が、自信にもつながった
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周りの反応が、自信にもつながった

--今世界の音楽シーンは年々変化していて、例えばイギリスならエド・シーランとか、いろいろな要素を取り入れてやってる人がいる。今回、SHE’Sの「歓びの陽」も、ロックなんだけど踊れるような……あとプラス、サビの高揚感もあってリミックスを作ってもかっこいいかなって思う曲。そういう部分は海外を意識したんですか?

井上竜馬:実はその頃(制作時)そういう海外のポップスを聴いていたので、かなり意識しましたね。あと、前作の2ndフルアルバム「Wandering」ではそういう音(打ち込みなど)はほとんど入れず、ロックバンドらしい4人の音がメインだったので、ちょっと反動というか……。それがあったからこそ、次のステップとしてずっとやりたかったこと(エレクトロな音楽を取り入れること)を、今回のタイミングでやりたいなって思って作り始めました。

--そんな作品への周りの反応は?

井上竜馬:よかったっていう声が多くて、うれしかったですね。

服部栞汰:どういう風に受け取られるのかな?って不安な気持ちもあったので、自信にもつながりましたね。間違いやなかったんやって……。新しい一歩を踏み出せたと思います。

--歌詞についてですが、最初は英語から始まっていてすごく印象的。滝つぼの真っ暗な所に落ちて、どうなんのかわからんけど、やっと出てきてそこから旅が始まるというイメージですが……。

井上竜馬:辛くて苦しい時って一人で戦ってる感じがあって、その瞬間はほんまに真っ暗でどんどん周りのことも見えんくなって聞こえんくなっていくから、ゆっくりと水の深いところに沈んでいくみたいな表現をしたくてこういう歌詞にしましたね。

--井上さんは抱え込む方なんですか?

井上竜馬:どうなんですかね(笑)?

服部栞汰:ま、抱え込んでるんやろうなっていうのはわかりますね。

--さらに印象的な詞は“ここまで来るのに 一人じゃなかったんだ”“別れも後悔も 背に乗せ 唄ってた”っていうところ。男は黙って勝負っていうか、意外と男気あふれるバンドやなって個人的に思ったんですけど(笑)。

井上竜馬:ありがとうございます(笑)!僕は、悲しいことや辛いことを分けて物事を考えれなくて……。そういう闇から光の方向に向かうタイプなんやなって気付いたんです。そして、どんな場所にたどり着いたとしても絶対に一人じゃなかったというか、一人だったって言うにはあまりにいろんな人の力を借りて歩んできたっていうのを伝えたくて書きました。

--バンドの歩んできた道を振り返るきっかけにもなったんかな?と思うんですけど……。

服部栞汰:そうですね。僕自身は今までの歌詞の中でこの曲が一番響いたんです。もちろんそれは竜馬がバンドを見て書いた歌詞で、自分が同じ状況っていうのがあるけど、誰にでもあてはまることがあると思うんですよ。どんな人が聴いても、ここにくるまで一人じゃなかったとか、みんなに届く歌詞やと思ったんで、これが一番響きました。

--僕……年食ったおっさんからしても、忘れてた人の顔をめっちゃ思い出しましたよ。

井上竜馬:あ、うれしい。

--あの人とのあの出会いがあったからここまできたとか、当時がフラッシュバックして……。深く心に刺さりましたね。あと“大事なものを捨てる そんな強さもあるけれど 守りたい 抱えてそのまま 進みたいんだ”っていう詞も刺さる。しがらみとかそういうものを捨てて過去を振り返らないとかじゃなく、とりあえず全部抱え込んでも、全然いける!みたいな……。

井上竜馬:そうですね。たぶんそうやっていろいろ捨てた方が生きやすいんやろうなって思う瞬間もあるんですけど、でも自分はそうじゃない。決めたからにはすべて自分の一部として歩んでいきたいなと思いますね。

--そしてこの歌詞のあとで、“未だ見ぬステージへ”って……。次に待ってるステージはどういうものなんですか?どういう所であってほしいですか?

井上竜馬:ここも迷いながら書いたんです。“未だ見ぬステージ”は、今まで一緒に歩んできたものも引き連れた開けた世界というか……。バンドで言うなら、もっと僕らが大きくなって一つ上のステージ立った時に、過去にSHE’Sを好きでいてくれてた人も一緒に楽しんでいてほしいという。そういう音楽を作り続けていたいなっていう希望や決心を含めてのひと言でした。

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僕らなりのピアノロックを提示していく

--すべてのファンに新しい世界へ一緒に行こうよっていう意味があるんですね。さて。ここからはFM802の歴代ヘビーローテーションについて……。今、目の前にそのリストがありますが……。

井上竜馬:あ~っ!懐かしい!!Circa Wavesの「T-Shirt Weather」(2015年4月ヘビーローテーション)。これで、僕、Circa Waves知りました。

--さっき話に出た井上さんのお母さんの話だと……。

井上竜馬:2005年12月の(へビーローテーション)ELLEGARDEN「Space Sonic」。

--この時の洋楽ビーローテーションは、KiKiの「LET GO」。このKiKiって人ね、全米№1になったDrakeの「In My Feelings」っていう曲に“Kiki, do you love me?”っていう詞があって……Drakeの元カノ!

2人:へ~(笑)!

--今でも仲いいねん(笑)。あ、話がズレた。ごめんね(笑)。ヘビーローテーションは時代が反映されるよね。2000年前半だとRIP SLYMEとかKICK THE CAN CREWとか、日本のポップシーンにヒップホップが出てきた頃。

井上竜馬:僕、2006~2008年の(ヘビーローテーション)が、めっちゃ記憶に残ってる。ストレイテナーの「SIX DAY WONDER」(2007年1月ヘビーローテーション)とか、めっちゃ聴いてた!

--今はその大先輩と同じ舞台に立つ機会もありますね。

井上竜馬:それこそストレイテナーさんは、レーベルの先輩になったんで変な感じですね(笑)。東京のユニバーサル ミュージックの前ですれ違った時、びっくりし過ぎて車道までおののきました(笑)。

--ひかれんでよかったね(笑)。服部さんは何を覚えてます?

服部栞汰:Def Techの「My Way」(2005年3月ヘビーローテーション)とか。

井上竜馬:あ~、覚えてる。

服部栞汰:これも中学生の時やな。

--いろいろあるけど、一番思い出深いのは?

井上竜馬:やっぱり僕は一択でELLEGARDENの「Space Sonic」ですね。

服部栞汰:僕も!FM802で聴いてCD買ったんですよ。

--レンタルじゃなく(笑)?

服部栞汰:はい!ちゃんと買いました(笑)。

井上竜馬:あと、洋楽ならBruno Marsの「Just The Way You Are」(2010年12月ヘビーローテーション)。これは死ぬほど聴いてた。確かこの曲で日本のテレビにも出てて、親と一緒に“むちゃ、かっこいい!”って言ってました。

服部栞汰:僕はDaniel Powterの「Bad Day」(2006年3月ヘビーローテーション)ですね。

--僕もこれ覚えてますよ。当時番組でこの曲にちなんだコーナーとかやってたんです。今日の“ついてない大賞”みたいな……(笑)。

井上竜馬:なんというネガティブな企画(笑)。

--そう(笑)。だけど最後はこの曲をかけて“大丈夫、絶対ええことある”みたいな(笑)。

井上竜馬:めっちゃ、ええように締めてくれるんですね(笑)。

--ではそろそろ時間が……。最後に、改めて「歓びの陽」を聴いてくれるリスナーにメッセージを!

服部栞汰:僕らのやってるピアノロックって、ジャンルとしてしっかりとあるわけでもないから、なかなかわかりづらい思うんですけど、僕らは“ピアノロックの代表的なアーティストって誰?”って聞かれた時に“SHE’S”って答えてもらえるようになりたいと思ってて……。だからこれからも、僕らは僕らなりのピアノロックを提示していくので、“こういうの(音楽)もあるんやな”って“広い目”で聴いてもらえたらうれしいです。いろんなジャンルを取り入れつつピアノロックをやっていくので、僕らの音楽で新しい何かを見付けてもらえたらいいなと思いますね。

井上竜馬:SHE’Sはバックボーンが別々の4人が集まって、一つのピアノロックを描いているんですよね。そういうバンドだから、いろんな曲を作りたいという思いがある。だから、ピアノロックを提示しながらも、その枠にとらわれずいろんな挑戦……「歓びの陽」の“ピアノロック×エレクトロ”みたいな、幅広い曲を作っていきたいですね。なので、これからもSHE’Sを追ってほしいです。

--「歓びの陽」のように、またあっと驚くような、あるいは胸を打つような曲を、SHE’Sが奏でてくれるのを期待して、僕も応援していきます! 今日はありがとうございました!!

2人:ありがとうございました!

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SHE’S「歓びの陽」

歓びの陽

2018/08/08 RELEASE
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