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特集:さかいゆう~幅広い音楽ファンを魅了するSSWの魅力に5つのキーワードで迫る

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 2006年にインディーズ・デビュー、2009年にメジャー・デビューを果たし、あっという間にJ-POPシーンの中核として活躍しているさかいゆう。メジャーでの4枚のオリジナル・アルバムを筆頭に、これまでには多くの力作を作り出してきた。

 去る6月20日にリリースされたEP『Fight & Kiss』でも、アッパーなファンキー・チューンのタイトル曲から、たゆたうようなバラードの「YAORA」、そしてゴスペル風に仕立てた松田聖子の名曲カヴァー「SWEET MEMORIES」にいたるまで、その才気ぶりを見せつけてくれた。

 こういったソウルフルでグルーヴィーなサウンドと歌で魅了する彼の音楽は、様々なタイアップやコラボレーションも含め、この10年前後で音楽ファンの間に定着したといえるだろう。

 では、何故さかいゆうは、一般リスナーからマニアックな音楽マニアまでの耳を惹きつけるのか?ここでは、5つのキーワードで彼の魅力を辿っておきたい。

#1 耳に残る声の力

 さかいゆうの魅力を挙げるなら、なんといってもその声だろう。22歳で渡米した際に、ロサンゼルスのストリートで鍛え上げたスウィート・ヴォイスは、決して力むわけでもないのにまっすぐに聴き手の耳に飛び込んでくる。彼のファンも、最初にテレビやラジオでその声を耳にしてハッとしたのではないだろうか。その伸びやかで甘い歌声は、メジャー・デビュー曲「ストーリー」(2009年)ですでに完成されている。また、蔦谷好位置がプロデュースを手がけて話題になった「ジャスミン」(2015年)のように、ファルセットを交えたドラマティックな唱法も得意としており、様々なタイプの楽曲を歌うことができるのだ。まさに、マジック・ヴォイスといってもいいだろう。



▲ 「ストーリー」


▲ 「ジャスミン」


#2 圧倒的なソングライティング能力

 その天性の声を活かすのは、やはり非常に完成度の高い楽曲群だ。ジャズやソウルなどに影響を受けたメロディは、洋楽マニアも納得する出来栄えだが、だからといってお高くとまるのではなく親しみやすい。オーソドックスなミディアム・ポップや、ファンクやブルース色の濃いグルーヴィー・ナンバー、そしてじっくりと聞かせるバラードまで、どれもクオリティが高い。このソングライティング能力は、自身の楽曲だけでなく、数多くの提供曲にも表れている。土岐麻子のメジャー初のシングル曲「How Beautiful」(2008年)、小泉今日子の傑作『Koizumi Chansonnier』(2012年)収録の「100%」、SMAPの最後のオリジナル・アルバム『Mr.S』(2014年)に起用された「DaDaDaDa」など、とにかく名曲揃いだ。



▲ 「100%」小泉今日子


#3 演奏力の高さとアレンジの多彩さ

 ご存知の通り、さかいゆうはシンガー・ソングライターであると同時にピアノ弾きでもある。よって、彼の楽曲にはピアノの音色やプレイを活かした楽曲も数多い。メジャーでの3枚目のシングルとなった「君と僕の挽歌」(2012年)や、ゴスペルの影響を感じさせる「薔薇とローズ」(2013年)のように、バンド・サウンドでありながらピアノ弾き語りでも映えそうな楽曲は彼の特性でもある。もちろん、これらはアレンジにおいても非常に綿密な作りになっており、単にピアノだけをフィーチャーするわけではなく、カラフルな音像を作り上げているところに、バランス感覚の良さを感じさせる。とくに、シングルのカップリングに収められているカヴァー曲では、ヴォーカルはもちろんそのサウンドへのこだわりが顕著で、レディオヘッドの「CREEP」(2013年)やオリジナル・ラヴの「接吻」(2015年)といった独自の表現は、彼の音楽のユニークさを反映している。



▲ 「君と僕の挽歌」


▲ 「薔薇とローズ」


#4 タイアップ映像との相性

 歌やメロディはもちろん、その歌詞からも非常にドラマを感じさせるだけに、映像とのタイアップが多いのも、さかいゆうの特性といっていいだろう。『パーマネント野ばら』(2010年)ではゴスペル・タイプのバラード「train」、『あらうんど四万十 ―カールニカーラン―』(2015年)ではアルバム『How's it going?』(2012年)収録の名曲「されど僕らの日々」、『幸福のアリバイ~Picture~』(2016年)では、ギター・ロック風のナンバー「再燃SHOW」と、映画の主題歌に抜擢されている。また、TVアニメ『のだめカンタービレ フィナーレ』(2010年)では、バッハのフレーズを組み込んだ「まなざし☆デイドリーム」が使用されていたのも記憶に新しい。他にも、TV番組やCMなどでのタイアップ需要は高く、いかに彼の歌や楽曲が映像と相性が良いかということが実証されているのだ。



▲ 「train」


▲ 「再燃SHOW」


#5 コラボレーションでの吸引力

 さかいゆうの歌声やキャラクターは非常に個性的なだけに、コラボレーションの相手に指名されることも多い。KREVAとの「生まれてきてありがとう」(2009年)やRHYMESTERとの「Magic Hour」(2011年)などヒップホップ系が多いが、特筆したいのは冨田ラボのアルバム『Joyous』(2011年)だ。この作品では4曲もフィーチャーされており、しかも内2曲は、原由子、横山剣、椎名林檎といった大物と肩を並べている上に、誰と比べても負けてはいない。また、自身の作品としても、森雪之丞や小谷美紗子などに作詞を依頼した楽曲もあるし、共演や客演作を集めた企画アルバム『さかいゆうといっしょ』(2015年)もリリースされている。そして、ドキュメンタリー映画『LOVE SESSION』(2014年)では、OKAMOTO'Sとさかいゆうが、彼らが憧れる槇原敬之や吉田美奈子らと共演姿が見られるのも貴重だ。



▲ 「生まれてきてありがとう」KREVA feat.さかいゆう


▲ 「さかいゆうといっしょ」初回生産限定盤DVDダイジェスト映像


 このように、さかいゆうの魅力は多岐に渡るが、いずれもその根幹には、彼の音楽に対する誠実さが横たわっている。音楽を愛し、音楽に愛された彼の世界は、もちろんライヴでも存分に味わえる。ぜひ、渾身のパフォーマンスを実際に体験していただきたいと思う。

 

 

さかいゆう「Fight & Kiss」

Fight & Kiss

2018/06/20 RELEASE
UMCA-10057 ¥ 1,944(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.Fight & Kiss
  2. 02.SLOW DISCO
  3. 03.YAORA
  4. 04.父さんの汽笛
  5. 05.SWEET MEMORIES (Studio Session Live)

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