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特集:paris match ~ユニットのルーツに迫るスペシャル・プレイリスト&10 Best Summer Anthems



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 カラフルでグルーヴィーなトラックと、透明感に満ちたクールな歌声。paris matchの音楽はとにかく聴く者を心地良くさせてくれる。2000年のデビュー以来、ジャズ、ソウル、ネオアコ、AOR、ボサノヴァなど様々な音楽要素を取り入れながら進化を続けてきた、ミズノマリと杉山洋介の2人。6月25日のビルボードライブ東京公演を皮切りに、名古屋、大阪を廻る夏のツアーも開催する。今回はそんな彼ら二人に「それぞれのルーツとなっている5曲+paris matchのアーカイブからセレクトした5曲」についてインタビュー。計15曲のApple Musicのプレイリストとともに特集ページとして公開する。二人の思い入れたっぷりのコメントも付いたプレイリスト、ぜひ楽しんで欲しい。

 また、次ページでは音楽ライターの栗本斉氏がセレクトした、paris matchならではのサマー・アンセムを10曲を紹介。彼らの楽曲は季節問わず楽しめるが、夏をテーマにした名曲も数多い。サウンドだけでなく、2007年まで正式メンバーだった古澤大(現・古澤辰勲)による歌詞の世界観も大きなポイントとなっている楽曲群を、合わせて楽しんで欲しい。

PLAYLIST: ROOTS OF paris match

Billboard JAPANのApple Musicプレイリストはこちらから>>>

ROOTS OF paris match(ミズノマリ編)

Each and Every One / Everything But the Girl


ネオアコサウンドを聴いていた10代後半に出会ったユニット。トレイシー・ソーンの歌声は、ポップス、ジャズやボサノバだけでなく、クラブサウンドにも溶け込み、いつもクールに漂う感じがとても心地良く、常に最先端のサウンドを取り込む姿勢もカッコ良く憧れでした。
paris matchのユニット名の由来となった、The Style Councilの「The Paris Match」で、トレイシーがボーカルをとっていたのもあり、paris match結成の秘話にもよく登場するユニットにもなりました。(ミズノ)


▲Everything But The Girl - Each and Every One



God Give Me Strength / Elvis Costello & Burt Bacharach


意外かもしれませんが、中学生の時、ロックバンドをやりたくてずっと聴いていたのが、セックスピストルズやエルビス・コステロ。映画やドラマの影響で今や「She」「Smile」をしっとり歌う印象が強いですが、ハスキーボイスでシャウトしているような曲を、当時好んでずっと聴いていました。そんなロックなコステロが好きではありましたが、これまた私の好きなバカラックサウンドでアルバムを出し、アルバムを締めくくる壮大なバラードがこの曲。
そして、いつかコステロの曲が歌いたいなぁ、と思っていましたが、その後paris matchのカバーアルバムで「Alison」をカバーさせてもらいました。(ミズノ)



Caloline Goodbye / Colin Blunstone


ゾンビーズのボーカル、コリンのソロ作品からの選曲です。大学時代にソフトロック再発ブームがやって来て、ゾンビーズのアルバムと一緒によく聴いていました。
コリンの優しく包み込むような歌声は、この曲を一層切なく聴こえさせます。
余談ですが、私はTAHITI80というフランスのバンドも大好きなのですが、ボーカルのグザヴィエの歌声は、少しコリンに似てるのかも?ふんわりと空気を含んだような優しい歌声が好きなようです。(ミズノ)



We've Only Just Begun / Carpenters


子供の頃からずっと聴いているカーペンターズ。
聴くだけでなく、父のバンドで歌ったり、カーペンターズのオリジナルカラオケのCDを買って家でもよく歌っていたほど、私の音楽人生の中でずっと寄り添って来たと言っても良いほどです。
この曲は、paris match結成のきっかけともなった曲。この曲をオーディションで歌い、paris matchのボーカルとして選んでもらいました。今年リリースした私のソロのジャズアルバムでも、記念に収録をいたしました。(ミズノ)


▲carpenters -We've Only Just Begun



Kiss of Life / Sade


paris match結成する前、元々Sadeの作品は代表的な曲は好きで聴いてはいましたが、アルバムをしっかり掘り下げて聴き始めたのは、結成してすぐ、「勉強になるからちゃんと聴いてみな」と言われてからかもです。
歌声の温かさや艶っぽさを改めて感じ、これから始めるparis matchというユニットにおけるボーカルスタイルを見極めるにあたり、大きな影響を与えたアーティストでもあります。(ミズノ)



ROOTS OF paris match(杉山 洋介編)

Maybe I'm Amazed / Paul McCartney


自分の音楽のルーツは、小学生時代に6歳上の姉の影響で聴き始めた"THE BEATLES"。
若い時期はジョンレノンの攻撃的でメッセージ性の高い楽曲に心酔していましたが、年齢を重ねると共にポールマッカートニーのメロディーの素晴らしさを理解できるようになりました。
バンド・ビートルズという大き過ぎる殻を破って発表したソロ第一弾。とにかく名曲です。(杉山)


▲'Maybe I'm Amazed' (from 'Rockshow') - Paul McCartney And Wings



I Fall in Love Too Easily / Chet Baker


ジャズトランペッターでありヴォーカリストでもあるチェットベイカーの妖艶な作品。
フランクシナトラの代表曲を中性的な歌声で気だるさをクールに表現した最高のラブソング。
熱唱系よりウィスパー系ヴォーカリストが好きな自分のルーツは彼にあるのでは。
20歳の頃背伸びして初めてジャズに触れたきっかけのアルバム『Chet Baker Sings』より。(杉山)



ROCKIN' MY HEART / 矢沢永吉


ビートルズ初期にも通じる"CAROL"~"矢沢永吉"は当時のやんちゃ坊主達の王道ミュージック。
そんな矢沢永吉氏が80年代初頭にアメリカ進出を意識して発表したアルバム『YAZAWA It's Just Rock'n Roll』より。
当時大好きだったドゥービーブラザースと不良少年の教祖的存在の共演には衝撃を受けました。
もちろんドゥービーがバックメンバーとして参加した武道館も"サイコー"でした。(杉山)



SAMURAI / DJAVAN


ブラジルのアーティスト"DJAVAN"のロニーフォスターがプロデュースした名曲。
印象的なハーモニカソロはなんとスティーヴィーワンダー!
この楽曲のライブバージョンもホーンセクションを前面に出した素晴らしいテイクで、DJ時代かなりヘビーローテーションさせて頂きました。(杉山)



Jojo / Boz Scaggs


高校入学式の帰りに吉祥寺のレコードショップで購入した発売されたばかりのアルバム『Middle Man』。
帰宅してすぐに針を落とすと1曲目のドラムフィル"タカトン"からの乾いたギターカッティング、1発で心奪われました。
網タイツに膝枕でタバコの煙をくゆらすジャケ写のBozに"こんな渋い大人になりたい"と憧れた15歳の春でした。(杉山)


▲Boz Scaggs - JoJo



paris match アーカイブス編

Saturday


paris matchサウンドの代表曲として、今でもとても人気のある曲で、ライブでも必ず演奏し、イントロが始まってすぐ盛り上がる曲。
私の思い出としては、いつも歌入れは自宅スタジオでレコーディングをしていたのですが、初めて大きなスタジオで歌ったチャレンジの一曲でもあります。(ミズノ)

3枚目のアルバム『type Ⅲ』収録曲。
paris matchとしてデビューして1stと2ndアルバムでストック曲をほぼ出し切ってから、追い詰められてなんとか搾り出したメロディー。
恐れ多くもイントロのギターフレーズは今は亡き松原正樹氏と自分の共演です(汗)。
この曲で僕らを知ってくれた人も多いんではないでしょうか。(杉山)



Killing you


ブラスセクションのフレーズに合わせて軽やかなステップを踏みたくなるような爽やかなオープニングとは裏腹に、きわどい風刺を含んだクールな一曲。(ミズノ)

3結成当初からの目標"オリジナルアルバム10枚"を作り終え、次へと向かうモチベーションを高めることが出来ずにいた時期になんとなく降りてきた作品。
この曲が出来たお陰で11枚目のアルバム制作に対する意欲が生まれました。
paris matchとしての新たな一面を表現できたのでは。(杉山)


▲paris match 『11』 トレーラー映像



Sandstorm


記念すべき10枚目のアルバムのオープニングナンバー。ブラスのセクションから真ん中のキメフレーズ、そしてサックスソロにギターソロまで、とにかくカッコいいフレーズ満載で最後まで気が抜けない一曲。(ミズノ)

前述の"オリジナルアルバム10枚"という目標に向かって最後の力を振り絞って制作した作品。
長年僕らを支え続けてくれた信頼できるプレイヤーやエンジニアが最高のトラックを作ってくれました。(杉山)



太陽の接吻


リリース当時CMソングにもなっていたので、聴いたことのある方も多かったと思います。paris matchのラブソングは、悲しい、切ない、苦しい、そんなイメージの曲が多いですが、この曲はハッピーな気分しかない!って内容。作詞者の当時の心境が全面に出された歌詞です。(ミズノ)

缶チューハイCMタイアップへのコンペ参加が決まり、CM制作スタッフから頂いたお題は"ストリートシャンソン風イメージ"。
初めて耳にした(笑)"ストリートシャンソン"なる難題に立ち向かって一夜にして奇跡的にひねり出した思い出深い作品。(杉山)



Killing you


1stアルバムのデモを作った時に既にあった曲でしたが、当時の私のボーカルではまだまだ歌いこなせないかも…?と、寝かせておいた曲でもあります。paris matchのボーカルスタイルが安定して来た4枚目にして、やっと大人な雰囲気で歌うことができました。(ミズノ)

デビュー当初の"爽やかなカフェミュージック"的なイメージを一新すべき満を持して発表した"艶っぽいparis match"。
AOR的なエッセンスを取り入れ、同世代にも共感してもらえるような"大人のPOPS"を目指して作りました。(杉山)



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10 Best Summer Anthems by....paris match
Saturday


 最初はやはりこの楽曲から始めたい。サード・アルバム『type III』(2002年)の冒頭を飾るナンバーであり、彼らの初期代表曲としてライヴでもおなじみ。ドラムのブレイクからギターとユニゾンするスキャット、そして夏の週末の情景がグルーヴィーに歌われていく。この曲が流れるだけで、暑い夏を快適に過ごせそうな気がする。





SUMMER BREEZE


 さらに夏を盛り上げてくれるのが、4作目『QUATTRO』(2003年)収録曲。ラテン・パーカッションとプログラミングを合体したリズムや、サルサ風のピアノのフレーズなどが暑い夏を盛り上げてくれる 。 CMにも使用されたことで知られているが、意外にも具体的に夏をタイトルに冠したのはこの一曲のみだ。





太陽の接吻


 paris matchの夏の歌というと、5作目のアルバム『♭5』(2004年)に収録されたこの曲を挙げるファンは多いだろう。歌詞を見る限りでは夏に限定した楽曲ではないが、陽光が燦々と降り注ぐイメージを強く感じさせてくれる。ヴィブラフォンを配した軽快な4ビートのリズムが、夏の浮足立つような感覚を盛り上げてくれるはずだ。





(I'M STILL) LOST IN YOU


 デビュー当時は、比較的内省的な歌詞が多く、夏らしさはあまり感じられなったが、デビュー・アルバム『volume one』(2000年)収録のこの曲はまさしく夏。アシッド・ジャズ風のバックトラックに乗せたメロウなヴォーカルが、風と太陽のイメージを歌い綴っていく。なお、本作はボーナス・ディスクを加え『volume one plus』として2004年に再リリースされた。





THERE'S NOTHING LIKE THIS


 初期の彼らは、洋楽カヴァーを必ず収録していたが、なかでも秀逸なのがUKアシッド・ジャズのオマーによる名曲をピックアップし、TOKUのヴォーカルとフリューゲルホーンをフィーチャーしたこのヴァージョン。原曲のクールな質感を損なうことなく、paris match流に昇華しているのが見事。『type III』収録だが、後にカヴァー・アルバム『Our Favourite Pop』(2007年)にも収められた。





Passion8 Groove

 paris matchには、インスト・ナンバーにも名曲は多い。8枚目のアルバム『Passion 8』(2009年)のオープニングを飾るこの曲も、彼らのサウンドの心地良さがたっぷり詰まっている。カッティング・ギター、ホーン・セクション、スキャットなどが交錯し、ゴージャスな雰囲気を作り上げている。都会の夏の夜のイメージで聴きたい。





SUNSHINE DAY

 夏のリズムといえばサンバだが、paris matchらしいサンバのエッセンスを取り入れたこの曲も、夏のイメージにぴったりだ。イパネマやコルコヴァードといったブラジル・リオデジャネイロのイメージが描かれた歌詞と、どこか憂いを帯びたメロディが、細かく刻まれるリズムと同化していく。7作目『Flight 7』(2008年)収録曲。





時空旅路 Time Travel


 ブラジルに続いてはキューバへ。クラシックカーが走る国での旅を時間旅行にたとえ、爽快ながら神秘的な詩の世界観を作り上げている。キューバといってラテン・テイストではなく、クラビネットのうねるようなグルーヴに乗せた躍動感あふれるナンバー。9枚目のアルバム『to the nines』(2010年)収録された、夏のドライヴに似合う一曲だ。





Sandstorm


 記念すべき10枚目のアルバム『edition10』(2012年)あたりからは、サウンド面がさらに高度になっていったイメージがあるが、そういった彼らの音楽的成長を感じられる一曲。砂漠の中を走る列車やオアシスの風景が描かれる歌詞とともに、フュージョン的な展開を見せる楽曲の構成に圧倒される。とはいえparis matchならではの爽快さは健在だ。





ナミビアの砂


 砂漠つながりで最後は締めよう。アフリカのナミブ砂漠が舞台のようだが、サウンド的にはサンバ・ソウルとでもいうべき躍動感に溢れた一曲。現時点で最新となるオリジナル・アルバム『11』(2015年)収録曲。異世界に引き込まれるような歌詞の世界がクールに表現され、paris match特有の世界観が浮き彫りになった一曲だ。





 ここに挙げた夏が似合う10曲は、paris matchの個性が表れているだけでなく、ライヴのレパートリーとしても定番となりつつあるものが多い。ぜひ彼らの生のパフォーマンスを通して、夏を体感していただきたい。

 

paris match「middle & mellow of paris match」

middle & mellow of paris match

2016/03/16 RELEASE
VICL-64550 ¥ 2,592(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.そう きっと
  2. 02.Pardon
  3. 03.ANGEL
  4. 04.Mr.サマータイム
  5. 05.タイムシェイド
  6. 06.SILENT NIGHT
  7. 07.東京ベイ
  8. 08.All I Need
  9. 09.A WOMAN NEEDS LOVE (JUST LIKE YOU DO)
  10. 10.I’LL BE THERE
  11. 11.MUSIC
  12. 12.asagao
  13. 13.FM
  14. 14.HAPPY-GO-ROUND
  15. 15.Killing you

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