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キング「ウィー・アー・キング」

ウィー・アー・キング

キング               

2016/03/02 RELEASE

Track List
プリンスやケンドリックが絶賛するキング、傑作デビュー作の真価とは?

 SWVやモニカが新作をリリースし、90年代R&Bが再燃中。ジャネット・ジャクソンの来日も記憶に新しいが、そんな彼女たちの遺伝子を受け継ぐべく、ナインティーズ・ソウル・マナーに則った、3人組の女性ヴォーカル・グループが、3月2日にデビューを果たす。パリス、アンバー、アニタのトリオ形態で結成された、キングというグループだ。

 思えば、2005年以降、実質上の活動停止状態となった、デスティニーズ・チャイルド以来、実力派ガールズ・グループによるブレイクを目にしていない。90年代にはアン・ヴォーグやTLC、SWVに702など、次々とヒットを飛ばしたR&Bシーンの女性ユニットが頻出したものの、ここ最近はソロ・シンガーとしての活躍が目覚ましく、こういったユニット形式でのグループが減少しているのは確かだ。

 そんな中、グループの形態のみならず、ヴォーカル・ワーク、サウンド共に、20年前を彷彿させるようなソウル・フィーリングを感じさせるキングのデビュー・アルバム『ウィー・アー・キング』には、90年代当時のリスナーも驚かされただろう。デジタル的要素も絶妙に取り込みつつ、浮遊感漂うハーモニーを音に乗せた彼女たちの歌声に、ただ黙って浸り続けたくなる。これがデビュー作だというのだから、新人のスタンスを明らかに超越してるといえる。

 彼女たちを、自身のライブの前座に起用した殿下(プリンス)や、【グラミー賞】の主役となった、ケンドリック・ラマーも絶賛する、キングのハーモニーとサウンド・センス。ネオソウルの女王、エリカ・バドゥが「キングからインスパイアされてる」というくらいだから、誰が聴いてもその実力が折り紙付きということは確かだろう。たしかに、本作『ウィー・アー・キング』は、何度聴き返しても新しい発見がある、聴きごたえがある素晴らしい出来栄えだ。

 サウンドだけでも、もちろんリスナーを虜にできる実力は十分に備えているが、彼女たちの生歌が如何なものか、体感できるステージが日本にも用意された。初来日公演は、5月2日にビルボードライブ東京、5月4日にはビルボードライブ大阪で、それぞれワンナイト・ライブが開催される。これまで来日公演を果たしたアン・ヴォーグやSWVもそうだが、本当に実力のあるシンガーは、その歌声を体感することで、本来の魅力に触れることができる。キングの音楽も、間違いなくそうだろう。(REVIEW:本家 一成)

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